アダルトアフィリエイトを始めた当初は、違法スレスレという認識はあっても、どこか「自分は大丈夫だろう」という甘い考えがありました。
しかしある日、同じような活動をしていた人が警察に逮捕されたというニュースを目にした瞬間、背筋が凍りました。
「これはもう続けられないかもしれない」――そう直感しました。
稼ぎ続けるどころか、生活そのものを失いかねない。家族や子どもに迷惑をかけるわけにはいきません。
そんな不安の中、私は初めて「アフィリエイトにも安全なやり方がある」という事実を知ることになります。
それが物販アフィリエイトとの出会いでした。
物販アフィリエイトという新しい選択肢
正直、アフィリエイトといえばアダルト系か情報商材しかないと思っていました。
しかし、調べていくうちに健康食品や家電、日用品など、一般の商品を紹介して稼ぐやり方が存在することを知ったのです。
「これなら法律を気にせずできる」
そう思った瞬間、心に一筋の光が差し込みました。
ただ、どこから手をつけていいかわからない。
そんなときに見つけたのが、YDN広告を使った高額塾の募集ページでした。
価格は半年で25万円。当時の私にとっては大きな出費でしたが、
「これで人生を変えられるなら安い投資だ」
そう自分に言い聞かせ、思い切って入塾を決意しました。
パソコンとの格闘
ここで、最大の壁が立ちはだかります。
それは、ガラケー時代には経験しなかったパソコン作業。
私はそれまでパソコンをまともに触ったことがありません。
マウス操作もおぼつかず、キーボードのタイピングも一指し指でポチポチ。
アダルト時代はガラケーだけで全て完結できたため、移行初期は「何をどうすればいいのか」がまるで分からず、学ぶことの多さに圧倒されました。
塾の講義では広告の出稿方法、ランディングページの作り方、アクセス解析の見方など、聞いたことのない専門用語が飛び交います。
「タグって何?」「インプレッションって?」
講義のたびに頭の中が「?」でいっぱいになり、ノートは赤ペンの書き込みで真っ赤になっていきました。
初報酬は4000円、でも…
数か月間、夜中までパソコンの前に座り、教材を見返しながら試行錯誤を続けました。
そしてある日、広告管理画面に「報酬:4,000円」と表示されているのを見つけます。
「ついに出た!」
その瞬間、思わずガッツポーズをしてしまいました。
しかし、冷静に計算すると半年の塾代25万円、広告費3万円。
大きな赤字であることは一目瞭然です。
「これ、本当に回収できるのか…?」
喜びと不安が入り混じった、複雑な感情でした。
それでも続けられた理由
赤字を抱えながらも続けられたのは、アダルト時代にはなかった安心感があったからです。
逮捕のリスクもなく、家族に胸を張って「これをやっている」と言える。
そして、成果が出たときの達成感は、アダルト時代の何倍も大きく感じられました。
確かに物販アフィリエイトはアダルトほど短期間で大きな金額は動きません。
しかし、コツコツと記事を書き、広告を出し、データを見て改善する――この積み重ねで収益が伸びていく感覚は、まるで畑を耕して種をまくような手応えがありました。
転換期の決意
こうして私は、アダルトアフィリエイトから完全に足を洗い、一般アフィリエイトとブログ運営の世界に身を置くようになりました。
「安全に、長く、そして家族に誇れる形で稼ぐ」
この軸を持てたことが、今の私の活動の土台になっています。
あの時、高額塾に飛び込む決断をしなければ、そしてパソコンと格闘しなければ、今こうして記事を書いている自分はいなかったでしょう。
苦労も遠回りもしたけれど、それが確実に私を強くしました。