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ア〇ルト時代の奮闘記

2008年――。私の生活は、表面上は幸せに見えたかもしれません。マイホームを3,000万円で購入し、家族5人で新しい生活を始めたばかり。ローンにはボーナス払いを組み込み、「この家でずっと暮らすんだ」と未来を描いていました。

しかし、その幸福は長くは続きませんでした。3人目の子どもが生まれた矢先、会社から突然の給料カット。しかも、子どもがまだ小さいため妻は働けない。家計の計算をすると、毎月のローン返済と生活費で手一杯。貯金はどんどん減っていき、「あと半年もこの状態が続いたら破綻する」という現実が、毎晩頭をよぎりました。

当時の私は、「何としても自分で稼がなければ」という使命感と焦燥感に押しつぶされそうでした。

アダルトアフィリエイトとの出会い

必死に副業情報を探していた中で出会ったのが「アダルトアフィリエイト」でした。世に出回っている動画を自分のサイトに再アップし、そのPVに応じて広告主から広告料をもらう――シンプルなビジネスモデルでした。

初期投資がほぼゼロ、完全在宅、そして自分の裁量でできる。この条件は、当時の自分にとって唯一現実的な選択肢に思えました。もちろん、アダルトというジャンルに抵抗はありましたが、背に腹は代えられません。

「この道しかない」
そう腹をくくった瞬間が、私のネットビジネス人生のスタート地点でした。

パソコンもない、ガラケーからの挑戦

今でこそ信じられないかもしれませんが、当時の私はパソコンを持っていませんでした。代わりに使っていたのは、折りたたみ式のガラケー。スマホもまだ普及しておらず、ガラケーの小さな画面でHTMLを打ち込み、動画を加工し、アップロードする――そんな地道な作業を繰り返しました。

最初に作ったサイトは、黒を基調としたデザイン。いかにもアダルトらしい雰囲気に仕上げ、訪問者が没頭できる空間を意識しました。毎日10本の動画をアップし続ける生活。朝起きた瞬間から作業を始め、通勤中の電車、昼休み、そして深夜――ガラケーの小さなキーをひたすら叩き続けました。

無収入の8か月と孤独な戦い

最初の数か月はアクセスがほとんど伸びず、当然収入もゼロ。1日10時間以上作業しても、結果は出ない。しかもアダルトという性質上、家族や友人に相談もできませんでした。

夜中、暗い部屋で一人、ガラケーを握りしめながら「これ、本当に意味あるのか?」と何度も自問しました。やめたら楽になれる。でも、やめたら終わる――その葛藤を毎晩繰り返していました。

初めての報酬は「3円」

転機は、開始から8か月後に訪れました。いつものように広告管理画面を開くと、そこに表示された金額は「3円」。一瞬、目を疑いましたが、確かに報酬が発生していたのです。たった3円。でも、ゼロではない。

あの時の胸の高鳴りは今も鮮明に覚えています。ガラケーを握る手が震え、心臓の鼓動が耳に響くほどでした。「やれば報われる」――その実感が、私に再び火をつけました。

技術的な壁と試行錯誤

当時はブログサービスも今ほど整っておらず、掲示板システムやHTMLタグの扱いも全て独学。分からないことがあれば、深夜にネットの掲示板を読み漁り、試行錯誤でコードを組み替えました。

アクセスを増やすために、相互リンクをお願いする投稿を繰り返し、リンク集にも毎日のように登録。地味で泥臭い作業でしたが、この時に身につけたSEOや集客の基礎は、今の特化ブログやアドセンス運営にも直結しています。

ガラケーだからこそできた戦い方

ガラケーの利点は、場所を選ばず作業できること。通勤中、休憩中、布団の中――いつでも更新が可能でした。これは今でいう「ノマドワーク」のようなもので、会社に縛られずに稼ぐ未来を想像させてくれました。

アダルトジャンルの緊張感

一方で、アダルトだからこそのリスクもありました。著作権や肖像権の問題、広告規約違反のリスク。いつサイトが閉鎖されるか分からないという恐怖と隣り合わせでした。常に規約を読み込み、グレーゾーンを避ける工夫を凝らしながら運営を続けました。

妻への本音と隠し事

この活動を妻に詳しく話せなかったのは、やはりアダルトというジャンルへの抵抗感を考えたからです。結果が出ていない時期に説明しても「そんな怪しいことやめて」と言われるのがオチ。だからこそ、「成果を出してから話そう」と心に決め、ひたすら黙って作業を続けました。

夜中、子どもたちの寝息を聞きながら作業する時間は、孤独でしたが、「絶対にこの子たちの生活を守る」という強い決意の時間でもありました。

振り返って思うこと

あの頃は稼ぎよりも、「自分の力で収入を作れる」という感覚を得られたことの方が大きかった。ゼロから作り上げ、試行錯誤を重ねて形にする。その経験が、今の私のビジネスの土台です。

今思えば、あの8か月間は「お金以上に価値のある時間」でした。

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